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32bitなハイレゾWAV音源を管理する

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PCMのハイレゾ音源には32bit音源というものがあります。FLACエンコーダーが32bitに対応していないため、32bit音源はWAVEで配信されることが通例となっています。一般的にWAVEはタグ付けが出来ないので、音源の管理が面倒です。今回はそんな32bit音源の管理方法について紹介します。

32bit音源は、整数・floatと2種類あるらしいのですが正直よくわからんので調べてください。ここで扱うのはおそらく整数です。

 

 

32bit音源を入手する

e-onkyoで一般的なハイレゾ音源と同じように購入できます。最近は32bit音源も増えてきました。

e-onkyo music独占配信!32bit音源特集!

 

 

タグがついてて便利な24bit FLACも選択できることが多いのですが、同じ値段ならより音質の良い32bit音源を購入したくなりますよね。お察しします。

 

変換する

タグ付けするには、WAVEから変換する必要があります。32bitの再生に対応する環境でも、WAVE形式以外では再生できないという場合もあるので注意してください。以下が32bit音源に対応する主なコーデックです。

ALAC

Appleが開発した可逆圧縮のコーデックです。32bitに対応していますが、やや不安定です。再生時に一部音飛びすることが多いのであまりお勧めできません。32bit音源は容量が非常に大きいので、容量を小さくしたい方にはおすすめです。

AIFF

こちらもAppleが開発した非圧縮のコーデックです。WAVEでタグが利用できないことから、ALACの登場以前は一般的な形式でしたが現在はあまり見かけません。圧縮しないので安定してますが、環境によっては対応していない可能性があります。

 

変換する方法

iTunesのエンコーダを使用しても32bitのまま変換できるのですが、不安定ですのでお勧めしません。32bit音源を扱うことは想定されていないのでしょう。

使用ソフトとして、XRECODE3をお勧めします。有償ソフトですが、30日間は無料で使えます。

www.gigafree.net

変換したい音源を読み込んで、出力形式にALACまたはAIFFを選択すればOKです。

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コーデック横の設定アイコンから出力設定を確認して、最大サンプルフォーマットが「使用しない」に設定されていることを確認しましょう。

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変換後のAIFFファイルをMedia GOで読み込んだところ、32bitで出力されていることがわかります(1番上)。

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データ上はこれで無劣化で変換されているはずです。検証する術がないので分かりませんが。

 

タグをつける

WAVEの状態ではタグがついてなかったので、変換してもタグ情報は空です。タグ付けを一つずつ手作業でやると日が暮れてしまいますので、アルバムごとに一括で設定するのをおすすめします。詳しくはこちら。

 

再生する

デジタルオーディオも高音質化が進み、32bitが再生できる機器も一般的になってきました。ご使用の機器が対応しているかどうかはスペックを確認してください。

 

ここからは、新しく購入される方向けにおすすめの機器を紹介しておきます。

FiiO Q1 mark ii

スマートフォンやパソコンで利用するにはUSB DACを利用することになります。内蔵のDACでは32bitに対応していないことが多いからです。

FiiO Q1 mark iiは、安価でコンパクトながら最大32bit/384kHzに対応したUSB DACです。MFiを取得しているため、iPhoneとの親和性が非常に高いです。Androidでも動作はするようですが、相性があるようなので慎重に。

 

32bit音源の恩恵を受けるためには対応したアプリが必要になるわけですが、これが意外と少ないです。iPhone標準のMusicアプリをはじめ、ほとんどのアプリが24bitまでの対応にとどまっています。今回調べた限り、32bitに対応するのは以下に挙げるアプリ。

KaiserTone - 音楽プレイヤー [ハイレゾ]

KaiserTone - 音楽プレイヤー [ハイレゾ]

CyberFort LLC¥1,220posted withアプリーチ

ハイレゾ再生対応 音楽プレイヤーアプリ[NePLAYER]

ハイレゾ再生対応 音楽プレイヤーアプリ[NePLAYER]

radius co., ltd.¥1,840posted withアプリーチ

これらが全てUSB DACで問題なく動作するかはわかりません。ご利用は慎重に。

PCではfoobar2000などを使用してください。

 

FiiO M11

所謂全部入りのDAPというやつです。これさえ買えばあらゆる音楽再生に対応できます。最大32bit/384kHzに対応します。

 

まとめ

正直、実際のところ32bit音源が24bitの音源とどう違うのかと問われるとはっきりとは答えられません。CD音源から24bitの違いは明瞭なのですが、それより上を聞き分けられるほどの耳は持ってませんし機械から出力される音がスペック通りなのかもわかりません。しかし、24bitに比べれば情報量が多いのは明らかですし、いわば32bitが上位互換なわけです。24bit音源から32bit音源を作り出すことはできなくても、逆は可能なわけです。同じ値段で買えるのであれば32bitを選びたくなってしまうのはオタクのサガというやつでしょうね。 いつか32bitで革命的に音が良く聞こえるような技術が登場するかもしれませんし、折角値段の高いハイレゾ音源を買うのであれば音のイイ方を買っちゃいましょう。

 

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